色須博士は祝った



友人の誕生日を祝うためにケーキを作ろうと思った。

なんかいろんな粉を混ぜてオーブンで焼くと

ふくらんで、おいしい感じになるらしい。

早速作業開始。

いくつかの工程を経て、それをオーブンに入れた。

そこで気が付いたんだ。

お前も誕生日やないか!ってことに。

そのケーキ自体が、誕生日なんだよ。

こいつも祝ってあげないと!



早速オーブンの前に、買ってきたケーキを置いて

「誕生日おめでとう!これを食べなよ!」って言った。

そして席を離れた。

遠くから皿がカタカタ揺れてるような音が聞こえた。

ニャーニャーとも聞こえた気がする。

オーブンの前に戻ってみると、

皿の上がキレイに片付いていた。

おお! もう食べたのか!

ケーキはおいしかったかケーキよ!!



オーブンあけたら、ケーキは入れる前の

2.5倍ぐらいにふくらんでいた。

おおー! 食ったねぇ! 太りすぎやで自分!!



今夜はこれを知人に出してやろうと思う。



ん、なんで「買ってきたケーキ」なんかあるかって?

私が食べるからですよ。

私が作ったようなケーキなんて食えるわけないでしょう?